Subversion を使用するように Xcode を構成する
Apple開発者として初めて開発に携わる方でも、NeXTStepで培った経験豊富なCocoaエンジニアでも、苦労して開発したコードをバックアップする必要があることはご理解いただけるでしょう。XcodeとSubversionを統合することで、コードをバックアップできるだけでなく、変更履歴を保存して、元のコードに戻したり、比較したりできるようになります。これはバージョン管理と呼ばれます。この記事では、既に読み書き権限を持つSubversionリポジトリをお持ちであることを前提としています。ご自身でSubversionサーバーを構築したい場合は、Googleで検索して、その方法に関する様々な記事を見つけることをお勧めします。スクリーンショット、詳細、そして楽しい情報をぜひお読みください。
ステップ 1) Xcode にリポジトリについて伝えます。
Xcodeは、ネイティブのsvn通信、ssh+svn、http、httpsを使用してSubversionと通信できます。様々な通信方法の中で最も人気のあるのはhttpsで、暗号化されたチャネルを介してデータを保存できます。結局のところ、企業秘密が競合他社に漏洩しないようにすることが重要です。Subversionリポジトリを追加するには、「SCM」メニューに移動し、「SCMリポジトリの設定…」オプションを選択します。必要な情報を入力してください。必要な情報がすぐに入手できるはずです。入手できない場合は、SVNリポジトリの管理者に詳細をお問い合わせください。
ステップ2) コードをSubversionサーバーに置きましょう
SCM メニューに戻り、「リポジトリ」メニュー項目を選択します。この画面から、苦労して作成したプロジェクトをリポジトリに「インポート」できます。「インポート」ボタンをクリックし、Xcode プロジェクトのディレクトリに移動します。まだ設定していない場合は、Xcode プロジェクト ディレクトリの外部にあるビルド用ディレクトリを使用するようにプロジェクトを構成することを検討してください。このようにビルド パス (プロジェクト設定で) を構成すると、アプリケーションのバイナリ コピーのチェックインを回避できます。Subversion はバイナリ コントロール管理ではなくソース コントロール管理 (SCM) であるため、通常は不要です。ビルド パスの状況が決まったら、Xcode プロジェクト全体を選択してインポートします。Subversion サーバーがコンピューターの「ローカル」にある場合、このプロセスは非常に高速になります。そうでない場合は、完了するまでしばらくお待ちください。
ステップ3) リポジトリから新しくインポートしたコードをチェックアウトする
ソースコードをSubversionサーバーに保存したら、Xcodeプロジェクトの現在のローカルコピーを別の場所に移動するか、削除しても構いません。ファイルはリポジトリ内に保存してあるので、すぐにチェックアウトして作業コピーをリポジトリにアタッチできます。SCMメニューに戻り（この流れに気づきましたか？）、［リポジトリ］を選択します。リポジトリ参照ウィンドウからXcodeプロジェクトを選択し、［チェックアウト］ボタンをクリックします。Xcodeはプロジェクトの保存場所を尋ねてきます。任意の場所に保存してください。
ステップ4) プロジェクトがSCM管理下にあることを通知する
XcodeにプロジェクトがSCM、より正確にはSubversionで管理されていることを伝えましょう。プロジェクト設定を開き、「プロジェクトルートとSCM」ボタンをクリックします。すると、以下のウィンドウが開き、そこで選択できます。
最終ステップ
苦労の末、ついに完成しました。ナビゲーションサイドバーのメニューバーを右クリックし、「SCM」エントリにチェックを入れることができるようになりました。これにより、サイドバーに列が追加され、ファイルがSubversionリポジトリにあるものよりも「新しい」（つまりコミットする必要がある）場合は「M」が表示されます。これで、ファイルを右クリックしてリポジトリにコミットできるようになりました。コミットすると、Xcodeはファイルに加えられた変更内容を説明するコメントを入力するように求めます。
