
コマンドラインで前のディレクトリに戻る
意図しないディレクトリに移動してしまうことはよくあります(例えば、誤ってcdキーを押してhomeディレクトリに戻り、ファイルシステムのどこかに潜む複雑なディレクトリ構造の中で自分がどこにいたのか分からなくなってしまうなど)。しかし、ありがたいことに、以前のディレクトリが何であっても、すぐに以前のディレクトリに戻るコマンドがあります。以前のディレクトリに戻るコマンドは、「cd」にダッシュ(マイナス記号)を1つ付けただけのシンプルなもので、構文は以下のようになります。
cd -
とても簡単です。cd – と入力すると、PWD(現在の作業ディレクトリ)の前にいたディレクトリに移動し、前のディレクトリも表示されるので、正しい場所にいることがわかります。ターミナルウィンドウを開き、ファイルシステム内の任意の場所に移動してから、すぐに別のディレクトリに移動して、実際に試してみることができます。前の場所に戻るには cd – と入力し、元の場所に戻るにはもう一度 cd – と入力するだけです。
cd はコマンド ラインの戻るボタンのようなもので、前の現在のディレクトリに瞬時に戻ります。
これは、コマンド ラインで誤って場所を失ってしまった場合に役立つだけでなく、2 つの異なるディレクトリで作業していて、それらの間をすばやく行き来したい場合にも非常に便利です。cd と入力し続けるだけで、2 つのディレクトリ間を切り替え続けることができます。
このコマンドラインのヒントは、私がこれまで使ったどのUnix系でも使えるので、Mac OS Xのコマンドライン(BSDベース)でもLinuxでも、問題なく使えるはずです。また、ディレクトリ構造のどの階層にいても使えるので、cdコマンドでファイルシステム内の位置をシームレスに切り替えることができます。ぜひ試してみてください。きっと驚くような結果が得られるはずです。
これは、ターミナル ユーザーが知っておくべき、ディレクトリ変更 (別名 cd) コマンドの重要なヒントのほんの 1 つにすぎません。その他の重要な 'cd' コマンドのヒントもお見逃しなく。